声音
「あの……マナさん? 怒ってます?」
「え? どうして?」
気まずそうに声をかけられたマナは声音にも表情にも疑問を隠さなかった。
「いや、その、生徒会の皆さんとの折り合いが良くないように見えたんで」
「……ごめんね、余計な心配かけちゃって」
憂鬱そうに天井を仰ぐと、ガックリと両肩を落とす。
「……やっぱり、仲、悪いんですか?」
「うん、すっごく悪い。険悪と言い換えてもいいかも」
さらりとマナは断定。
「ジェスさんやフランクさんはもちろん、外見は一般人と全く変わらないロザリアちゃんともゴタゴタしているみたいだし……どうしてこんなに目の敵にされるのやら」
答えはわかりきっている。
自分達が、普通の人間ではないからだ。
普通の人間である幸一には、どう答えればいいのか見当もつかなかった。