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「う〜ん……あたしもバイトしたいけど、バイト先、あるかなぁ?」
「ロザリア君なら、僕やマナ君よりは可能性が高い。外見が人と変わらないというのは、大きなアドバンテージだからね」
そう締め括ると、ジェスは法学部棟に向かって歩き出す。
「さて、僕は研究室に行かないとな」
「もう卒業論文書いているんですか?」
「まあね。そう言う訳でお先に失礼したいんだが」
「じゃあゴミはぼく達で捨ててきますか?」
「そうだね」
幸一の言葉に頷き、マナはジェスからペットボトルが大量に入ったゴミ袋を受け取る。
「じゃ、燃えないゴミはぼくが」「あたしは燃えるゴミねぇ♪」
二人共両手にゴミ袋を持ち、情報処理センターよりもさらに山間のゴミ集積所に向かう。
「うわー、暗いよぉ、オバケ出そぉ〜」
「そ、そんなオバケなんて……い、い、嫌な事は言わないでよ!」
半分泣きそうな声で幸一はロザリアに文句を飛ばす。
「あ、さてはオバケ、苦手なんだ?」
意地の悪い笑みを浮かべるロザリアに、幸一は顔を真っ赤にして言い返す。
「そ、そうだよ。オバケは苦手だし怖いよ! 見えないんだよ?! 対抗手段が無いんだよ?! どうして怖くないのさ! どう考え」
「静かに!」
マナの緊張を孕んだ声に、幸一は言葉を切った。
「ど、どうしました?」
その様子に疑問を持った幸一が口を挟む。マナは眼を閉じ、どうやら遺伝子操作兵としての聴覚を、フルに用いているようだ。そして、その耳が何かを捉えたのかゴミ集積所のはるか向こう、森の闇を凝視した。